備長炭の炭焼き窯を見学させていただきました

わたしたちが創業当時から炭火焼に使用している「炭」は宮崎県 美郷町でつくられる「日向備長炭」。和歌山の紀州備長炭、高知の土佐備長炭に並ぶ日本国内の三大産地として評価の高い備長炭です。

迎えてくれたのは奥井製炭所、奥井さんご夫婦。自然豊かな地で、自然の循環と共にくらし高い品質を追求いている姿は本当にかっこいいな、と思いました。

原木となるのは「アラカシ」という樫の木。備長炭になるまで、約40日間の工程があり10トンあったアラカシは1トンまで硬く締まり備長炭となって、金属音を響かせます。

窯の温度は1000度近くになるそうです。

アラカシを伐り、切り株から新芽がでる、老木や落ち葉が養分となりまたアラカシが育つ自然の循環と寄り添い備長炭はつくられています。

わたしたちは美郷町の青々とした緑の中、毎日、手にする備長炭のことを知ると同時に炭に対する愛着が深まり心と体がリフレッシュされた一日でした。

 

400年も続く、美郷町の炭焼き業は無形民俗文化財に指定されるほど歴史が深いんです。…ですが高齢化の影響もあり原木の伐採や炭焼き職人さんも少なくなっています。

美郷町の炭焼き業を受け継ぐため、炭焼き業に魅了されたIターン、Uターンの方が移住し炭焼きの歴史を繋いでいます。

わたしたちのつくる炭火焼は日向備長炭のクオリティあっての美味しさ。過去、現在、未来のサイクルの中料理と文化、地域の産業が繋がっていることを感じました。

 

歴史を刻む使命感を持って毎日の一皿の料理をひとつひとつお客様に楽しんでいただくこと。

背筋が伸びる一日でした。

 

 

日向備長炭で焼く宮崎鶏の炭火焼は、高火力で旨みを閉じ込め、香り高い炭の薫香と艶やかな黒い照りをまといます。

わたしたちが毎日手にする炭を実際につくっている人のお話を聞き、炭がつくられる窯の迫力を目の当たりにしドキドキとワクワクの日でした。

お店に戻り、改めて備長炭を手にすると美郷町の自然の緑が頭の中に甦ります。

今回の体験をエネルギーにし本日も最高の炭火焼を焼きます!

お客様のご来店心よりお待ちしております。